近代的株式会社の始まりはオランダ東インド会社と言われますが、
『同じ志をもって仕事を請け負う集団。結社。仲間』
という定義に於ける世界最古の企業は、日本に現存する金剛組(現・高松コンストラクショングループの孫会社)であり、
まさにゴーイングコンサーンの前提、継続性・永続性に関しては、日本に一日の長があるとも言えます。
元々、東インド会社は、航海ごとに出資者を募り、
航海終了時点の出資比率に応じた利益の分配、という
短期に最大リターンを得ることを目的とした仕組みからスタートしています。
しかし、現代に於いて価値創造最大化を第一目的とした場合は、
利害関係者全てが 「同じ船に乗り」、 長期間の航海で
共に同じ志で如何にWinWinを目指すか、それを実現出来る企業こそ、
投資家も時間を味方にすることが出来ます。
米国Whole Foods MarketのCEO・John Mackeyが著書の中で、Conscious Capitalism=『高い目的意識と満足度を全ステークホルダーに提供し、愛されることこそ、高収益、圧倒的なパフォーマンスの継続に繋がる』、と提唱したコンセプトと同義で、本来は、日本こそが発揮すべき強みでありましょう。
しかし、長年イノベーションの欠如が叫ばれ、
内向き・前例主義の体質打破が希求される中、破壊されてきたのは、
むしろそうした日本が古来から持ち、差別化・競争優位となる素地の部分でした。
本来は、その根っこをぶらさずに、大胆に変化・改革を進め、
リスクを取る企業文化や枠組みを作ることこそが、創造的破壊に繋がるはずです。
今の日本企業、そして日本人全てに求められているのは、組織及び人生に於いて「戦い方・勝ち方」を仕組み化する価値創造のビジネスモデルを構築し、ダイナミズムを起こし、社会に対して価値を提供し、貢献していくことであろうと考えます。
私共は、価値最大化の支援、という使命を果たし、
企業と投資家の存在意義を問い直す手助けをしていきたい、そして、素晴らしい未来の礎を築いていきたい、との強い思いで、今後も尽力して参ります。
代表取締役/CEO
柳下裕紀